2011年9月6日火曜日

登山道で登った船木山


船木山や駒の尾山といった岡山県と兵庫県の県境に並ぶ山々は、兵庫県人としては宍粟市側から登りたいものです。という訳でもないのですが、北側から船木山に登りました。このルートの方が、後山からダルガ峰に連なる尾根を縦走するのに便利だからです。

千種町から北に走り、鍋ヶ谷渓谷に入ってちくさ高原方面に良い道を走り、鍋ヶ谷林道の入り口に車をとめて林道を登りました。林道の入り口には鍋ヶ森神社奥の院まで3.5kmと書かれており、石碑もあります。鍋ヶ森神社は鍋ヶ谷渓谷にある神社ですが、今は「元鍋ヶ森神社鎮座地」という石碑が立っているだけです。ちょっと登ると分岐があって、西に行く道がありましたが、これは駒の尾山への最短の登山道のはずです。こちらには行かず、林道をさらに歩きました。この林道は最初は水流で大きな溝ができていたり、荒れた感じですが、少し歩くと砂利道で歩き易くなりました。良い気分で林道をひたすら歩くと、「船木山登山口」の標識がありました。「後山登山口」もあります。ちょっと見には道が良くわからないのですが、確かに登山道がありそうなので、登り始めました。

道がなければすぐに急斜面を登って尾根に上がるのですが、さすがに登山道は谷を奥まで行って、楽な勾配で尾根に出ています。この谷道は荒れ気味でマーキングも失われつつあり、しばらくすると辿れなくなるかも知れません。尾根に出ると道はしっかりしています。植林が多く、作業道を登山道に整備したようです。チシマザサが茂っているなと思ったら、尾根に出ました。40分ほどで登れました。林道の入り口で見た鍋ヶ谷国有林の説明看板によると、もともとこの登山道は鍋ヶ谷渓谷から谷を伝って登る「鍋ヶ谷コース」という登山道だったようです。

出てきた場所は船木山のちょっと東なので、まず後山に行ってきました。それから西に尾根を歩きました。ササが強烈に茂っていて、道が整備されていなければ歩けない尾根だと思います。道はとても良いので、ルンルン気分で歩けましたが、地形図を全く見なかったので途中の粟倉四等三角点を見落とし、鍋ヶ谷山も気づかずに通り過ぎてしまいました。駒の尾山の手前は広々したササの草原(?)となっています。コンクリートの避難小屋を過ぎて駒の尾山山頂に出ました。山頂はよく整備されていますが、宍粟市ではないので宍粟50名山の碑は立っていません。写真は駒の尾山から後山方面を撮ったものですが、これだけチシマザサが茂ると道が無ければ歩けません。聞くところによるとチシマザサは何十年かに一度花をつけ、一斉に枯れるそうですが、目撃したいものです。

駒の尾山からは北に尾根を縦走しました。これも良い道で、ここまで良い道だと他のルートを考える気になりません。1211mピークから急な坂を西向きに降りると、鞍部(大海里谷)には「駒の尾登山口へ」の標識がありました。これを降りても周回ルートになりますが、もう少し歩きたいのでさらに北に歩きました。その北には大海里四等三角点のある山があり、急登を予想していたのですが、なんと縦走路はこの山に西側を巻いて行ってしまいました。というわけで、この三角点も見落としました。

ダルガ峰の手前には大茅スキー場への分岐がありますが、「ちぐさ高原」に向かうと少し急登があって、ダルガ峰(峰は「なる」と振り仮名が付いています)山頂に出ました。この付近はとても気持ちの良い場所ですが、光が入ってくるのは西側の植林が伐採されているためのようです。東側は自然林です。この後はちくさ高原スキー場へ緩やかな植林地帯を降りて行きました。植林と自然林の境界を歩く付近はとても良い雰囲気でした。スキー場に出てからがちょっと問題で、どうやって降りたらよいのか分からなかったので、適当にゲレンデを降りて行ったのですが、途中からススキが茂った急斜面になってしまいました。スキー場がこんなに急斜面だとは思っていませんでした。やっぱり山の方が歩き易いという結論で、ちょっと林の中に入ったりしながら、道路まで降りました。

実は最初は鍋ヶ谷林道の終点まで行って登るつもりだったのですが、登山道があったので普通の登山になりました。なお、鍋ヶ森神社奥の院は見損ないましたが、林道の終点にあるようです([1])。これを読んで、終点まで行かなくてよかったと思いました。チシマザサは強敵です。

展望 ★★★
藪山度 ☆☆☆
地形図は「西河内」です。

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