2011年4月17日日曜日

川上から砥峰高原


先週は川上から平石山方面に歩きましたが、今回は西に砥峰の方に歩いてみました。まず林三角点に登ったのですが、今回は東側から行ってみました。川上小学校のところで道を東に折れて坂を登り、村はずれにある鹿避けの扉を抜けると、いきなり植林の中に出ました。この谷はナメラ谷と言うようです。手入れのよい植林に簡易舗装の道が延びていますが、だんだん荒れてきます。地形図にある堰堤のところでは道が一度大きくターンしています。分岐も多く、東側の山では植林活動が盛んなようです。

谷を進むと舗装道も終わってしまい、歩きにくい植林の作業道になります。どこが道なのか分からない所がほとんどです。西側に登りやすそうな場所もありましたが、ずっと東側を歩きました。岩塊流とでも言うのでしょうか、大きな岩が広い谷を埋め尽くしています。谷は徐々に狭くなります。谷が分岐している所もあり、地形図ではそこで破線道が西の谷に行っていますが、そちらの谷を歩くのは無理そうなので、そのまま東の谷を歩いていると、はっきりした作業道が現れました。それを登ると峠に出て、「ナガソウ」「川上」「桑ノ木谷」の道標がありました。先週林三角点からヒシロガ峰へ行く途中に通った地点です。ここから先週は下った急斜面を逆に登ると、広々した頂上に出て、林四等三角点(914.81m)に再会しました。砥峰高原と暁晴山が良く見えます(写真)。山頂付近の広い谷の風景は、八幡山と似ていました。

ここからは尾根歩きと思っていたのですが、西に尾根を降りると地形図の破線道の峠のところを林道が通っていました。「川上」「川上」「ナガソウ」の道標が立っていました。林道は南側では東に曲がっているのですが、こちらも「川上」です。破線道は地形図どうりで、お地蔵様がありました。つまり、この三角点に登りたければ、川上から砥峰高原に向かう道路を歩いて、「トノム子」「川上」「ナガソウ」という道標のあるところから破線道を登るのが正解ということになります。ただしこの付近は現在大規模な土木工事が行われているので、今はあまり近寄りたくありません。

お地蔵さんの上から尾根に上がって、縦走の始まりです。とても気持ちの良い尾根でした。まだ木に葉が付いていないので、展望もありました。ただし植林の木が束になって倒れている場所もあって、巻いて歩いたりもしました。この付近は展望も良いのですが、谷が美しい場所も多く、植林も手入れが良くてきれいです。最後は急斜面を登ると、砥峰の頂上です。川上三等三角点(972.15m)がありました。周囲は伐採してありますが、その割には展望はあまり良くありません。

砥峰からの下山は西の尾根を歩きました。すぐに南側に土手が続くようになりましたが、これは砥峰高原が馬の放牧場だった頃の名残のようです。土手に沿って尾根を降りると、送電線の鉄塔がありました。草木南小田第一線55号鉄塔(昭和11年建設)は少しは鉄塔らしいのですが、そこから降りた所にある54号鉄塔は電信柱と大差ありません。この送電線は地形図では砥峰高原を横断していますが、現在は東側に迂回するようになっています。そのため、迂回している部分の鉄塔(というよりは電柱)の番号は、56外なんとか、という変則的な番号になっています。景観はともかく、送電線が横断していたら山焼きは困るでしょう。送電線沿いに急斜面を降りて、舗装道路に出ました。目の前に砥峰高原が広がります。山焼きの後なので山火事後のような風景ですが、木がないので日本の山地では見られない不思議な風景になっています。

砥峰高原を散策してから、帰りは旧道を使いました。地形図では866mピークの南を通っている破線道です。整備された舗装道路なのですが、荒れ果てており、入口に「この先路肩崩壊通行できません」という標識が立っています。これで下山するのは正解だったと思うのですが、南の三角点を見たくなって、途中で尾根に乗りました。これは植林の尾根で、「NHKケーブル埋設」と書いた杭が立っていました。片角四等三角点(775.07m)も植林の中で、あやうく見落とすところでした。この先は植林の中を尾根を降り続けました。最後はかなりの急斜面を木に掴まりながら降りましたが、木がまばらで困りました。畑があるため鹿避けの金網が張ってあって出られず、かなり西に歩いて出入口を見つけて、やっと川上に戻れました。

最初と最後はかなり変則的な道を歩きましたが、ここをもっと楽な道で歩けば、初心者にも歩ける良いコースだと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「神子畑」「長谷」です。

1 件のコメント:

藪山探検隊 さんのコメント...

林三角点のある山は旗切山、その西の峠は旗切越えというそうです([1])。
[1] http://yama-aso2.web.infoseek.co.jp/tonomine_2.html