2010年8月16日月曜日

山崎町葛根の南の尾根


地形図で見ると、中国自動車道と志文川が交わる付近には、尾根が東西に何本か走っています。上真宗の北から419mピークを通って畑尻三角点の方に延びる、宍粟市と佐用町の境界の尾根もその一つですが、ここはなんとなく倒木が多そうなので、その北の小さめの尾根を歩きました。これは先週行った「山の神」の案内板が出ている付近の南側の山となります。

登り口は葛根と三日月を志文川沿いに繋いでいる県道154号線です。「山の神」から少し西に行くと大きめの家があって、その裏手に山に登る道があります。扉がありますが、簡単に開けて山に入れます。この道は倒木処理用に造られたと思われ、斜面をジグザグに登って行きますが、シダや、処理した倒木や枝に覆われている部分もあります。この倒木が大雨で斜面を滑り落ちると、下の建物を直撃しそうです。道は稜線に達することなく終わるので、後は適当に登って尾根に出ました。ここからは雑木林の尾根をひたすら歩きました。

取り立てて言うこともない尾根です。下草は少なく、岩場も無いので、退屈と言えば退屈です。最初は中国自動車道の音がうるさいのですが、それがだんだん遠のくと、蝉の声だけが残って、適度に風があって心地よい森でした。アップダウンはありますが、勾配はたいしたことがないので疲れません。そのうちに尾根の北側は植林になります。そんな中で、明らかに林道と思われる道が尾根を横断している場所がありました。

ひたすら登って行くと、宍粟市と三日月町の境界に出ました。実はこの付近に鉄塔を期待していたのですが、この尾根には鉄塔はありません。境界線を北に尾根を降りれば鉄塔があることは分かっていたのですが、ちょっと悔しいので別の鉄塔を見に行くことにしました。境界を南に歩くと黒いプラ階段があって、ここが関電の巡視路だということが分かります。良い道なので歩いて行くと、播磨西線55の巨大な赤白の鉄塔に出ました。これは南向きのかなりの急斜面に建っています。ソーラーパネルが二基あって、これで発電して航空障害灯に使っているようです。足下には林道が見えるのですが、あまりに斜面が急なので、いちどピークまで戻って、そこから少し南下して、林道に出ました。

この林道は東斜面に付けられていますが、北に歩くとかなり山を下りる感じです。地形図以上に道があるようで、いきなり三叉路に出ました。右に行くと、以前に高丸山の帰りに出てきた付近(2006/12/02)に行きそうです。ここは左に折れて地形図どうりに尾根の周囲を巡って降りて行くと、地形図にもある三叉路です。ここは西に登りを選びましたが、この付近は砂利道であるにもかかわらずシダで完全に覆われています。そして尾根の裾を廻って、林道が右(東)に曲がるところで尾根に乗りました。

付近をちょっと歩くと、すぐに道が見つかりました。尾根の北側を少し歩くと、播磨西線56鉄塔に出てきました。この道は保守路でした。この鉄塔も急斜面に立っていますが、北側が伐採されているため、素晴らしい展望が得られます。写真は播磨西線の道筋を追ったものです。問題は下山で、保守路は55鉄塔からここに来て、東の林道に行ってしまいます。東雲池に降りたかったのでちょっと困りましたが、とにかく北西に尾根を降りることにしました。これも雑木林で、途中からやや掘られた道が現れます。それを辿って降りて行くと、右手(北側)に林道が見えたので、斜面を下って林道に出ました。どうやら道をそのまま降りても出られたようです。

この付近は倒木処理のためか林道が縦横に造られており、道に迷いました。幅2mもある道ですので、迷っても戻れば良いだけですが、心理的には辛いものがあります。結局東雲池の東側の道に出て、中国自動車道を潜って県道53号線に出ました。

展望は鉄塔からしかありませんが、歩きやすくて良い尾根だと思います。ただし付近にはまだ倒木地帯も残っており、倒木処理後の斜面も歩きやすくはありません。植林を避けて歩く工夫が必要です。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「土万」です。

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