2010年5月1日土曜日

上月城跡歴史と自然の遊歩道

千種川沿いの上月城は、戦国時代に激しい戦いがあったことで有名です。この城の奥の方を歩いてみようと思いました。上月歴史資料館に車をとめて、登山道を登りました。しばし登ると上月城の碑の立っている平坦地に出ました。さらに西に歩くと、いくつかの曲輪と堀切を通った後、道は下山道となります。この先は藪尾根を歩くつもりでしたが、遊歩道がありました。遊歩道は全長7キロ(約3時間)と書いてあります。というわけで、藪歩き転じて遊歩道ハイキングになりました。

良く整備された道で、標識も多く、入り込んではいけない方向には紐が張ってあり、「行き止まり」と書いてあります。何も考えずに歩くだけです。途中に「大亀山陣跡」と書いた標識が転がっていましたが、道がよく分かりませんでした。254mピークへの道だと思います。行こうと思えば、登り切ったところで東に尾根を下れば良いのですが、笹藪です。

尾根を通らず北側を巻いて行く道なので、ちょっと不満でした。余りに歩きやすい道が続くので、途中で「行き止まり」の紐を潜って山頂まで登ったところ、切り開かれた平坦地がありました。柱が埋まっていた跡がありましたが、古い物ではなく、建物が撤去されたような感じでした。周囲は笹藪で、尾根を辿る気にはなれず、遊歩道に戻りました。

地形図では日高の南に破線道があり、後山を一周していますが、この南側の道は見つかりません。遊歩道は良い道に出てきますが、これは破線道の途中です。ちょっと北に行くと、柊神社があり、日高から後山を反時計回りに回って、この神社が終点となっています。神社と反対に西に歩くと、自動車が通れる未舗装道路です。しばらく行くと、「大成の南の砦」「大成の北の砦」と書いた標識が左右にあり、正面には「築地」と「利他村」への方向が示してあります。左側に行くと築地と南の砦がありそうなので行ってみたのですが、林道に「関係者以外通行禁止」の車止めがあり、その先で林道は二股に分かれていました。結局築地がどこにあったのか分かりませんでした。

次に北の砦を見に行きました。植林の中の荒れた道で、今日初めて藪山歩きになりました。植林と雑木林の境界を登っていき、雑木林の平坦地を歩くと、大きな岩がいくつか転がっていて、おそらくこれが砦ではないかと思います。そして、愛宕山三等三角点(405.1m)の場所にも、礎石のようなものがありました(写真)。地形図ではこの山は後山となっています。肝心の三角点が見つからなくて悩んだのですが、礎石の近くにブルーシートがあり、その下に隠れていました。このブルーシートは発掘作業か何かの跡ではないかと思います。

三角点から北に降りると、KDDIの上月基地局(アンテナ塔)が立っていました。いきなりしゃれた建物があり、その庭を通って道路に出ると、「利他の花咲く村」の看板がありました。牧場のような感じの施設です。ここからは舗装道路を目高から上月歴史資料館まで歩きました。

遊歩道ですから歩きやすいのは当然ですが、ハイキングには向いたコースだと思います。ただ、もう少し遺跡などとの関係がはっきりしていると面白みが増すことでしょう。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「上月」です。

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