2006年2月18日土曜日

川西の藪山

この山は、夢前川と菅生川の合流点の北にあります。地形図で見ると、「く」の字を左右反転させたような形をしています。中央を東西に送電線が通っています。もっとも高いピークは120m+で,決して高い山ではありません。しかし,かなりの難所と言えます。

この山への最初のチャレンジは,北西の尾根の端から試みました。顕正院妙見堂という寺があり,そこから尾根に上がれそうでした。しかし,この辺りは植林が重なり合って倒れており,とても歩ける状態ではなく,引き返しました。

二回目は,西側の大白書中学校の裏から登りました。ここには送電線の巡視路があり,鉄塔のある尾根まで簡単に登れます。途中に、南側の尾根へ登れそうな場所があります。ここは低い石垣があり,他にもなにやら人工物があるので道がありそうですが、非常に急な斜面です。夏だったので草木が生い茂っており,ここから登るのは断念しました。鉄塔のある尾根まで登って尾根伝いに南北のピークへ行けないかと試みましたが,やはり藪がひどくて断念しました。まっすぐ送電線沿いに巡視路を歩いて東の夢前川側に降りました。

三回目は冬に行きました。二回目と同じく西側から登り,前回に見つけた場所から無理やり南側の尾根に上がりました。夏に比べれば藪は少しは楽でしたが,急斜面には変わりはなく,非常に苦労して尾根に出ました。南側の尾根には二つのピークがあり,その間に出てきたので西南の最も高いピークを目指しました。ここらは潅木の藪で,枝を折りながら進まざるを得ません。一応ピークには達しましたが,あちこち擦り傷だらけになってしまいました。途中に南側の展望のある場所があり,西に京見山の山系,東に鬢櫛山の山並みがあって,その間を流れる夢前川を見ることができます。 写真は,その様子です。この日はデジカメを持っていなかったので,携帯のカメラで撮りました。

次は115mのピークを目指しました。こちらも南側には展望のある場所があります。少しは道らしい場所を見つけることもできますが,ピークは藪の中です。ここから尾根上の鉄塔までは,比較的楽に歩けます。夏には入れこめない薮と思った鉄塔の周りの草むらの東南のコーナーに出てきました。つまり,一番簡単に115mピークに出るには,この鉄塔の南側の薮を突破すればよいわけです。

最後は鉄塔から北側の尾根を歩きました。これが南側に劣らず厳しい薮で,道のあるところもありますが灌木の薮,羊歯の薮などあらゆる種類の障害が現れます。北西に尾根の端に近づくと,木の種類が書いてある緑色の札が木にかかっています。さらに廃屋が現れます。トタンでできた家ですが,中には祭壇のようなものがあり,姫路市西脇の石切八社主神社を思い出しました。ひどい荒れようです。この付近は飾西台の上に当たります。ゼンリンの地図(たとえばGoogle map)にはこの廃屋がのっています。

この後は,一回目に登ろうとして断念した倒木の間を抜けなければなりません。この時はなんとか倒木の上や下を通って,妙見堂に降りることができました。

この山は,周囲に住宅地があり,畑もありますが,ほとんど誰も立ち入っていないように見えました。北向きには展望はまったくありませんが,南向きの景色は悪くありません。遊歩道を作れば,散歩する人も増えるのではないでしょうか。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★


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