国道29号線を引原川沿いに北上すると、道の駅みなみ波賀の南に橋があります。これを渡ると今市集落で、その後ろに聳える山が今市山です(と、今市のマップに書いてありました)。この山には2010/08/27に北から来たことがありましたが、西向きの下山で苦戦しました。今回は素直に今市から林道で登ることを計画しました。
林道の入口付近に杭があって林道の名前が書いてあったようなのですが、消えてしまって読めません。害獣避けの扉を開けて林道に入るとすぐに赤い「火の用心」があって、送電線の鉄塔への巡視路だということがわかりますが、とりあえずは鉄塔には行かずに林道を歩きました。よく整備されている林道です。しばらく歩くと安積上野線二五鉄塔に着きました。東に展望が開けます。巡視路は東から上がってきており、火の用心はありませんがここから西の次の鉄塔に上がるようでした。ここが地形図の林道の終点ですが、さらに東に林道が伸びていました。これを歩くと徐々に登っていって、支尾根らしき所で折り返し、そこからは北西に延びていました。草が生えているところもありますが、歩くには文句ない林道です。途中で分岐が2つありましたが、最後は支尾根で終わっていました。この支尾根は今市山から西に延びている最も登りやすそうな尾根なので、ここから今市山に向けて登りました。木の間隔が広い自然林で、かわいいマムシに会った程度で問題なく登れました。山頂近くは岩が増えて、大岩をよじ登れば今市四等三角点(712.22m)のある山頂です。切り開きがありますが展望はありません(写真)。
ここからは気持ちの良い尾根歩きです。自然林も植林もきれいです。2015/11/15に谷から登ってきた690m+ピークから北に向かうと、2010/08/27に見た白い板は地面に落ちていました。アップダウンはありますが気持ち良く歩けて、藪の下にある谷村三等三角点(769.85m)に着きました。ここは最近では2024/07/07に東から来ています。
下山は「山の神」[1]を降りました。北西に延びる尾根で、最初は肝試しのような急勾配です。幸いに先人の方たちが作ったと思われる踏み跡があり、マーキングや杭もあり、周囲は植林なので割と楽に降りられました。少し降りれば美しい植林ですが、そこから作業道を見つけて少し北の谷に降りたら、枝打ちした枝と石の多い谷を降りる羽目になりました。急勾配でもまっすぐに広い尾根を降りるのが正解だったと思います。波賀城に行く道路に出ましたが、この付近はかつて牧場だったようで石積があり、それを観察しながら植林を降りました。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」です。