2012年2月26日日曜日

西脇の角尾山と鳴尾山


角尾山は、西脇市の南西、野間川の南に聳える山で、北の木谷山や矢筈山からよく見えます。周遊コースで登ろうとすると工夫が必要な山で、今回は思い切って南から長い尾根経由で登ってみました。

登り口は播磨中央公園の一角としました。光明寺への道路が公園の高架道路をくぐる所に、「扇山コース」という標識があります([1])。ここから259mピークへ遊歩道があります。遊歩道の階段に関電の階段も混ざっていますが、すぐに茶色い滝野線19鉄塔があります。ここから更に整備された道を登ると岩場があります。鎖もありますが、無理せず巻いて登ると展望台があり、広く東から南が見渡せました。この次は慶応年間の行者像(?)があり、さらにこれも茶色い加美町線2鉄塔がありました。この付近には光明寺から延びてきている道があります。扇山の頂上は城跡のようですが、木が伸びすぎて展望はいまいちです。光明寺二等三角点(258.36m)があります。畳を模したベンチが気に入りました。ここを五峰山と呼ぶかどうかは、意見の分かれるところです。

この先も道はあります。ちょっと荒れ気味で、近畿中国森林管理局のピンクテープがいっぱいありました。やけに急な坂(トラロープあり)を降りると、道に出ました。地形図の光明寺から西に伸びた破線道のようですが、若干位置が違います。これを西に歩いて行くと、だいたい地形図のように峠に出ました。ここには東西に向かって標識がありますが、まっすぐ北に登りました。この先は見晴らしの良い稜線歩きとなります。272mピークの北の280m+ピークの南側は岩場で、東から南までの展望が広がります。さらにその北のピークでも良い展望がありました。遠景にゴルフ場が多いのがちょっと興醒めですが、播州平野を一望できます。ここまでも踏み跡と言うよりは道がありましたが、東西に走る尾根に出ると、もっと立派な道がありました。西に歩くと少し岩が増えます。南側に鉄塔がありますが、そちらには行かずにまっすぐ歩くと、角尾山に向かいます。大きな岩がたくさんあり、最後は勾配も急ですが、問題なく山頂に着きました。頂上には岩が積まれていて、登頂記念の札がたくさんありました。ほぼ360度の展望があります。写真は西の方を見たものです。ここで調べておかなければならないのが、地形図の破線道の存在ですが、東側は尾根で降りられそうな感じでした。西側は、何もない急斜面でした。熊ノ尾三等三角点(343.79m)は、山頂の南西側にありました。

ここからは来た道を引き返し、そのまま東に歩きました。分岐点のすぐ東に、播磨線148の紅白に塗られた大きな鉄塔がありました。東に進むと次は149鉄塔があり、ここも展望があります。そして引尾山山頂には下新田四等三角点(279.21m)があり、そのまま道は鉄塔のある南の尾根に降りていきます。地形図の破線道への分岐は無かったと思います。また、北東の186mピークへは藪の尾根でした。よく整備された道を降りていくと、播磨線150の大きな鉄塔があり、その下に加美町線5の小ぶりな鉄塔がありました。この後は八王子池の堰堤に出てきて、二重の金網の扉を通って、堰堤に出ました。堰堤は草が刈られていました。ここまでのコースは登山道らしく、八王子池に降りる前に道標がありました。どうやら歩いてきた道が「奧の谷コース」のようですが、途中に谷はありません。

道が良かったので意外と早く降りられたので、もう一山、東の鳴尾山も登ってみることにしました。[2]によると特殊学校のグラウンドの脇から登れるとのことですが、現在この付近には大きな貯水槽が二つ建設され、そこへ登る立ち入り禁止の道ができてしまっています。テニスコートの裏に回り込んで、そこから谷を登って行くと、関電の標識が二つあって道が分かれています。尾根に出たいので北の鉄塔への道を登りました。北摂長田野線10鉄塔があり、さらに頂上に出ると愛宕神社がありました。ここは城跡のようです。

山頂からいきなり尾根を歩こうとすると道がありません。しかし北に少し道を降りて、「堀切跡」という標識のある所から、尾根道が続いています。ここも踏み跡と言うよりは道と言えます。東側の展望があります。ところどころシダが両側から延びていますが、膝くらいですし道はしっかりしています。三角点の手前の鞍部には、関電の巡視路が上がってきていました。道は三角点のピークを巻いていきますが、南側から頂上に登れます。啼山三等三角点(236.13m)です。更に南には播磨線154鉄塔があり、ここも展望があります。この後も良い道が続きますが、周囲はひどいシダ藪で、道がなければ通りたくない斜面です。最後は植林の中を通りますが、出てきた所は加古川線の線路です。線路の向こうには道路があるのですが、出てきた地点の線路を挟んだ反対側には道路への出口がないため、線路を少し歩かなければなりません。短い距離とはいえ、ちょっと緊張しました。

どちらの山も良い道が整備されており、展望も良く、気持よく歩けました。半分は関電のおかげです。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「西脇」です。

0 件のコメント: